本記事では、オペレーティングシステム(OS)の基礎を勉強する方法を紹介します。
サイバーセキュリティのキャリア全般に渡り、OSの基礎スキルは非常に重要になります。
以降では、現役のセキュリティ専門家が初心者におすすめの勉強方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
OS基礎を勉強できるオススメの教材を紹介します!
OS初心者におすすめの教材を紹介していきます!ここでは、Linuxの基本的な機能や使い方を学ぶことで、OSの理解を深めたり、OSで求められるセキュリティ対策を学ぶことを目的としています。OSをLinuxで勉強する理由は、オープンソースであるため内部の動作や機能を勉強しやすいのと、世の中のかなりの数のシステムがLinuxで構築されているため、キャリアでスキルを活かしやすいためです。
Linuxを実際に触って学ぶことで、OSの理解を深めたり、システムにおけるセキュリティ上の課題を特定し、解決策を見つけるための力を身につけましょう!
【初心者向け入門教材①】ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド
- 対象者:OS初心者
- 特徴①:ゼロからステップバイステップでLinuxの基礎を勉強ができる
- 特徴②:Linuxセキュリティ面も同時に学べる
Linuxに触ったことがない初心者の方にオススメ!
本書籍は、Linuxサーバの構築と運用について基礎から丁寧に解説されています。初心者でも理解しやすい言葉や具体的な手順が記載されており、ステップバイステップで学ぶことができます。
また、具体的なサーバの構築手順や設定方法、セキュリティに関するポイントなどが説明されており、実際の環境でLinuxサーバを構築しながら、セキュリティ対策についても学ぶことができます。
- 1章: Linuxってなに?
- 2章: 仮想サーバを用意しよう
- 3章: 基本的なコマンドを覚えよう
- 4章: ネットワークの基本と設定
- 5章: サーバを構築しよう
- 6章: Webページをアップしよう
- 7章: LAMPサーバをつくってみよう
- 8章: セキュリティのポイントをおさえよう
- 9章: Dockerを使ってみよう
【初心者向け入門教材②】ゼロからわかるLinuxサーバー超入門 Ubuntu対応版
- 対象者:OS初心者
- 特徴①:Linux基礎や仮想化技術を勉強ができる
- 特徴②:Linuxセキュリティ面も同時に学べる
Linuxと仮想化技術(VirtualBox)を同時に学んでみたい人にオススメ!
本書は、Linuxサーバーの初心者でも理解しやすいように解説されており、基本的な用語やコマンド、設定方法などを手を動かしながら学ぶことができます。
さらに、本書はVirtualBoxを使用してLinuxサーバを構築するので、仮想化技術を同時に学ぶことができます。企業でも広く仮想化技術は利用されているので、セキュリティキャリアを目指す人なら学んでおいて損はないです!
- 1章: サーバをはじめよう
- 2章: サーバを構築しよう
- 3章: Ubuntuを操作しよう
- 4章: Webサーバを利用しよう
- 5章: リモートから操作できるようにしよう
- 6章: Webサーバの設定を変更しよう
- 7章: Webサーバでプログラムを実行させよう
- 8章: Webサーバを公開・管理しよう
【初心者〜中級者向け教材①】日経Linux
- 対象者:OS初心者
- 特徴①:Linuxの様々な使い方を学べ、応用スキルが身に付く
- 特徴②:Linuxを使って日常生活を便利にするアイディアが沢山書かれており、楽しみながら学べる
Linuxのスキルの幅を広げたい人におすすめ!
本書は日経が出版している隔月専門誌です。本書には、Linuxの様々な便利な使い方や、最新の技術動向が初心者にも分かりやすく掲載されています。
上記で紹介した「ゼロからはじめるLinuxサーバ構築・運用ガイド」が基礎知識を体系的に学べる参考書だったのに対して、「日経Linux」はスキルの幅を広げ、応用力を身につけることができる専門誌であることが特徴です。
DIYにハマる人がいるように、Linuxを使って日常生活をより便利にしていくことはとても楽しいです。Linuxの一通りの操作を学んだ後にぜひ本書を手に取ってみてください。
- ※隔月専門誌のため、内容は別途ご確認ください。
【中級者向け教材①】[試して理解]Linuxのしくみ ―実験と図解で学ぶOS、仮想マシン、コンテナの基礎知識
- 対象者:OS中級者
- 特徴①:Linuxの
- 特徴②:Linuxを使って日常生活を便利にするアイディアが沢山書かれており、楽しみながら学べる
Linux内部の機能や構造を勉強したい人にオススメ!
本書では、Linuxの基本的な機能や仕組みを実験や図解を通じて学ぶことができます。技術的なセキュリティキャリアにおいては、OSの理解が重要であり、Linuxは広く使用されているため、これらの知識は凄く役に立ちます。
さらに、本書では、仮想化技術とコンテナの基礎知識も学ぶことができます。仮想化技術やコンテナの仕組みを理解することで、セキュリティ対策やリソースの分離についても学ぶことができます。
- 1章: Linuxの概要
- 2章: プロセス管理(基礎編)
- 3章: プロセススケジューラ
- 4章: メモリ管理システム
- 5章: プロセス管理(応用編)
- 6章: デバイスアクセス
- 7章: ファイルシステム
- 8章: 記録階層
- 9章: ブロック層
- 10章: 仮想化機能
- 11章: コンテナ
- 12章: cgroup
- 13章: 本書で学んだことと今後への活かし方
よりスキルを高めていくには
クラウド上でオリジナルのサーバを構築・運用してみる
Linuxの基礎を一通り勉強した後は、クラウド上に自分のLinuxサーバを構築し、運用してみることがオススメです。自分でサーバを構築・運用することで、システム構築やセキュリティ面で、より応用的なスキルを身につけることができます。もし「何を作ったら良いか分からない」って人は、以下のようなアプリケーションは個人利用でとても便利なので、ぜひ参考にしてみてください。その他、上記で紹介した日経Linuxを参考にしてみるのも良いでしょう。
- WordPressをインストールし、個人用ブログサイトとして運用してみる
- NextCloudをインストールし、個人用オンラインストレージとして運用してみる
- RocketChatをインストールし、個人用オンラインチャットツールとして運用してみる
- ハニーポットをインストールし、サイバー攻撃を誘引し、分析してみる(※クラウドプロバイダ側で構築が禁止されている場合有り)
- OpenVPNをインストールし、VPN環境をつくってみる(※難易度が少し高い)
また、クラウド上にサーバを持つ場合は、Conohaのサービスが安価で使いやすいので初心者にオススメです。
レンタルサーバーならConoHa WING|初期費用・最低利用期間なし
サーバの構築までの手順は下記の公式マニュアルやブログを参考にしてみてください。
・ConoHaでVPSをはじめてみよう!
・ConoHa VPS で CentOS 8 サーバー構築(基本設定編)
まとめ
今回はOS基礎の勉強方法を紹介しました!
もし、技術的なスキルにコンプレックスを抱えていて、セキュリティキャリアを目指している人はぜひ上記で紹介した教材を参考に勉強してみてください。
Linuxを勉強せずにセキュリティキャリアに進む人が多くいます。一度でも勉強しておくことで、一歩先に進むことができ、より技術的な知見から実効性のあるセキュリティ対策を考えられるようになります。
皆さんが理想のセキュリティキャリアに進まれるように応援しています!
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