サイバーセキュリティ界隈の皆様、こんにちは!
最近のクラウドブームで「クラウドの資格を取りたい!」と思っている方が多いと思います。
今回は、私がAzure未経験から1ヶ月半でAzure Administrator取得した話を紹介するので、興味ある人はぜひご覧ください!(^^)!
Azure Administratorをとる価値
Azureの認定資格は、役割と難易度に合わせて複数用意されています。
役割には、「管理者」、「開発者」、「システム設計」の3種類があり、難易度は、「基礎」、「アソシエイツ」、「エキスパート」の3段階あります。
Azure Administrator(以下AZ-104)の試験は、Azureの試験の中でも、「アソシエイツ」レベルの「管理者」区分となっています。
具体的に学べることは、以下のようなコンテンツがあります。
- Azure アイデンティティおよびガバナンスの管理
- ストレージの作成と管理
- Azure 計算資源の展開と管理
- 仮想ネットワークの構成と管理
- Azure 資源の監視とバックアップ
この資格は次のような人にオススメです。
- 企業のIT管理者やITコンサルタントで、既存ネットワークをAzureと統合する必要がある人
- Azureのもっと詳しいことを学びたいけど、最初からエキスパートの資格を狙うのは自信がない人
ちなみに、グローバル調査機関Global Knowledgeの「最も稼ぐことができる資格Top15」によると、なんと12位にランクインしており、保持者の平均給与が$126,653となっているようです。
ちなみにCISSPは6位で$141,452とやはり高いですが、取得に必要な時間やコストを考えると、AZ-104は結構良いと思われます。
また、私は現職でセキュリティコンサルタントを行っていますが、Azureに関わる案件だと、Azureの〇〇の資格を要することが業務を受託する上の要件として書かれているケースもありました。
このように、仕事を行う上で資格が必要となることが今後増えてくるだろうと思われます。
Azure Administrator試験結果
試験はAzure未経験から一発で合格しました。
合格最低点が70%でしたが、85%と余裕をもってクリアしました。
私の場合、少しゆっくりと時間をかけてAzureを勉強していたのですが、合格することだけが必要なのであれば、未経験でも1か月以内で取得することも可能だと思います。
合格までの勉強法(教材は後述)
Azureの認定資格はAWSと違い、日本語の書籍が本当に少ないです!
なので、資格をとることが難しいのでは?と思われる方もいらっしゃると思いますが、次の2つの理由から取得難易度は低いと考えています。
- Microsoft公式が出しているラーニングパス(無料)のクオリティが高い
- Udemyの練習問題が凄く役立つ
まず、Microsoftのラーニングパスに関してなのですが、ドキュメントだけではなく、サンドボックス環境による無料で使えるハンズオン環境が提供されています。
なので、試験範囲のドキュメントに沿って勉強していくだけで、知識を学べるだけではなく、Azureの操作もできるようになります。
次に、次のUdemyの練習問題ですが、これは当日の試験に本当に役立ちましたので、お金はかかりますがやるべきです。
AZ-104: Microsoft Azure Administrator 模擬問題集
Microsoftのラーニングパスは全部で50時間くらいあり、全部やる時間なんてない人も多いと思います。
私は暇だったのでラーニングパスの8割方はクリアしましたが、正直これ全部やる必要は全くないと感じています。
Azureそのものに詳しくなりたい人は読んでもいいですが、試験合格を目的とするなら、全体をさーっと流して、分からないところだけ重点的に読み、後は過去問に集中するのが手っ取り早いです。
他にも使用した学習教材もいくつかあるのですが、かかった費用は試験代を除けば数千円程度で取れました。
勉強に使った教材
ここでは、「Azure未経験ができるだけ安く、最速でAZ-104を取得する」ことをコンセプトにして教材を紹介します。気になったものがあれば、利用してみてください。
1. AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals
この本はAZ-900の合格教本となっているのですが、非常にオススメです。
AZ-900はAzureの一番簡単な資格で、AZ-104の前に受ける人もいます。
この本はAzure全体を俯瞰して知るのに最もコスパが良かったです。
私はクラウドの基礎知識くらいはあったのですが、2時間くらいで読み終えることができました。
2. Microsoft ラーニングパス
こちらは完全無料で使うことができます。
ハンズオンも非常に多くあるので、Azure学習にお金をかけたくない人にはぴったりです。
ただ、上でも書いた通り、総分量は50時間ほどあり、全部しっかり読もうとすると途中で挫折してしまうかもしれません。
また、実際の試験問題は概要が分かっていれば解けるレベルというよりは、結構細かい知識が要求されるので、1つ1つ暗記するのは途方にくれます。
オススメとしては、1~2週間程度くらいかけて、ざっと流して読み、練習問題に取り組み、分からない分野を重点的に復習する方が効率が良いと思います。
3. 合格対策 Microsoft認定試験AZ-104:Microsoft Azure Administratorテキスト&演習問題(2021年10月追加)
2021年10月に、AZ-104試験に対応した参考書がついに出版されました。
今から受験される方は「2. Microsoft ラーニングパス」をするより、こちらのテキストで学ぶ方が圧倒的に効率的です。
そのため、勉強方法としては、1や3の書籍で学び全体像を把握したうえで、より詳細部分を2で確認するといった方法で、Azureの理解を深めるのが最適です。
ただ、試験自体かなり難解で詳細なことが問われるので、合格をより確実なものにするには、次で紹介する模擬問題はやっておくべきです。
4. Udemy 模擬問題
AZ-104: Microsoft Azure Administrator 模擬問題集
勉強方法をいくつか試しましたが、合格の決め手となったのは、上記の模擬試験による勉強でした。
各カテゴリの問題の傾向をつかむのに凄く良い方法ですし、試験でも同じような形式の問題が多く、合格確率を高めるのに効果的です。
AZ-104を受験するうえでは、お金はかかりますがUdemyや公式がだしている模擬問題は必ずやっておくべきだと思いました。
より実践的なスキルをつけたい方に
試験に合格するだけであれば上記の勉強方法で十分ですが、より実践的なスキルを身に着けたい方には次の教材をおすすめします。
ハンズオンで実践的なスキルがつく教材
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編)
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(PaaS編)
この2つの講座は、Azureの無料アカウントを使用して、Webアプリケーションやデータベースの構築、またはサーバ冗長化などをハンズオンで学ぶことが可能です。
また、講義における、説明、ペース、聞き取り易さなど、いずれも丁度よく凄く分かりやすいので、Azureのより深い理解や、実践的なスキルを身に着けることができます。
まとめ
今回はAzure Administratorの合格体験記とコスパよく合格するための勉強方法について紹介しました。
あまり、日本語の情報はなかった印象ですので、何か勉強方法でもっと知りたいことなどあれば、お気軽にコメントください。
また、合格した人もぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
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